氷中花
13(今回はずっとHです。苦手な人はとばしたほうがいいかも)


各務の舌が下着の隙間から中に忍び込んだ。

「やめっ・・・」

唯が各務の頭を両手で止めようとするが、
抵抗を楽しむように口元には笑みを浮かべ舌を進めた。
くちゅりといやらしい音が静かな部屋に響く。

「こんなにして、何が嫌なんだ」

各務の言葉に唯はかっと頬が熱くなるのを感じた。
各務は唯の花弁に口づける。
その刺激だけで唯はびくびくと身体を震わせてしまう。

「んんっ・・だめ・・」
「ここはそう言っていない」

各務は下着をずらし人差し指を唯の中に埋め込んだ。

「あぁっ」

出し入れする音が卑猥に響く。
その音に唯はますます羞恥を深め、目をきゅっと閉じた。

(こんな、好きでもない人にされてるのに・・・)

指が二本に増やされ、それでも痛みではなく甘い酔いにひたされ
唯は意識が遠くなりそうだった。

ジジッというファスナーを降ろす音でふと我に返る。
各務が右手はそのままに左手でズボンの前からそれを取り出した。
唯は恥ずかしさが勝って目を反らしてしまう。
ちゅぷと音を立てて各務の指が抜かれる。
音で各務が何をしているかわかってしまう自分が嫌だった。

(どうして、私は逃げ出さないの)

各務がゴムをつけたそれを唯のそこにこすりつけた。

「んんっあんっ」

唯の反応を楽しそうに見て、各務はそのままぐいと中に挿入った。
唯は眉をしかめたが、声はあげなかった。
何度も挿入を繰り返しているうちに湿った音がまた部屋に響いた。
各務は唯の表情を伺いながらゆっくり腰を動かしている。
唯は頬を染め上気した顔で各務をそっと見た。
目が合うと各務は意地悪な微笑を浮かべた。

「なんだ、まだ余裕ありそうだな」

そしてずんと奥まで腰を進めた。

「はぁっ・・や・・あぁぁぁっ」

各務の与える強い刺激に唯は耐え切れず、身体を細かく震わせた。
ふわふわの青いドレスが舞うように跳ねた。
唯がおさまるのを待つことなく各務は再び深く繋がろうとした。

「や・・だめ・・まっ・・んっ」

イッたばかりの唯はその強い刺激に耐えられなくてさらに深い快楽の波にさらわれる。
黒い燕尾服の各務が空色のドレスを着た唯を抱く姿はどこか高貴な風情があった。
月明かりに照らされた部屋で二人は深く抱き合った。

「もうだ・・め・・んんっ」

唯の言葉に応えるように各務はさらに強い刺激を与え、「くぅ」と声を漏らした。
抱き合う二人は言葉なくお互いを支えあっていた。





小説目次    NEXT  


*** ひとことご感想いただけると嬉しいです ***

お名前

ひとことメッセージ


読まれた作品は?
あなたの隣氷中花 枯れない花星に願いを Sugar×2太陽が笑ってる


                                   Powered by FormMailer.

長文・返事ご希望の方はこちらへ >>> MAIL

inserted by FC2 system